学校ブログ

今日の小野小学校は?

100m走の計測

桜が満開のの町ですが,6年生は校庭で体育を行いました。

100m走のタイムを計測したり,陸上競技各種目に分かれて練習をしました。

初めての給食

昨日入学した一年生も今日から給食があります。

給食当番で配膳もして、「早く食べたい」「美味しそう」との声が聞こえました。

入学式

新一年生が入学しました。首を長くして待っていました。

早く学校に慣れて頑張ってください。

離任式

今年度末で小野小学校を去る先生方とのお別れの式がありました。

子ども達との最後の日になりました。新しい職場でもお元気で。

お祝い 卒業式の校長の「はげましのことば」

令和四年度 卒業証書授与式 

校長はげましのことば

 とうとう別れの日がやってきてしまいました。お別れを刻んだ卒業証書は、校長先生にとっても一枚、一枚がとても重く感じました。そして、すべてを渡し終えた今、さびしさが心を覆っています。

  まず、ご来賓の皆様にごあいさつを申し上げます。本日は、小野町長様を始め、たくさんのご来賓の方々のご臨席を賜りまして卒業式を挙行できますことに感謝申し上げます。小野小学校創立以来、町当局の皆様には、新型コロナウイルス感染予防に関わる施設や備品の充当、そして、ICT教育の充実、浄化槽改修工事など、たくさんの予算等のご支援を賜っております。それら すべてが子どもたちの安心・安全と学力向上に確かに結びついておりますことをご報告申し上げ、ここにに、あらためて感謝申し上げます。

  次に、保護者の皆さまに御礼申し上げます。本日までの小野小学校、そして、飯豊小学校、浮金小学校、夏井第一小学校、小野新町小学校へのご協力、ご支援をいただきまして、本当にありがとうございました。まぶたを閉じれば子どもたちとのたくさんの思い出が思い浮かぶと思います。コロナに感染したと知り、愕然とした時のこと、いらいらした気持ちを子どもにぶつけてしまったこと、親として、十分なことをしてあげられなかった悔しさ、そういう思いもあるかもしれません。しかし、この六年生の子どもたちは、他の学年の子どもたちには感じることのできない礼儀正しさやおだやかさ、やさしさをもって、この一年間を過ごしてくれました。これこそが、家族のみなさまが、愛情をこの子どもたちにかけてくださった証だと思います。すばらしい子どもたちに育ててくださって本当にありがとうございました。そして、本日は、本当におめでとうございます。

 

 さて、卒業生のみなさん、みなさんには、「志」の話をします。「志」、それは、何かをしようと思って心に刻むことです。

  今朝は、ある子の志に感動しました。卒業式に向けたその子の志です。今日の卒業式にいくら緊張しようとも、どんなにはずかしくても、朝からちゃんと学校に行くぞ、と決心してくれた志です。その子は、その志を行動に示し、朝一番に教室に来てくれました。この志に、朝から先生方は、感動の涙を流してしまいました。志というものには、人を感動させる力があるのです。そして、七十七名全員がそろって、この卒業式に参列することができました。一人一人の志が、強い心を生み出し、みんなが一緒にこの時を分かち合うことができました。これは、奇跡です。

  志の2つ目の話です。みんなには、この国を変える、この国をよくする、この町をよくするという志をもってもらいたいと思っています。あの壁画には、小野町のよさや歴史を残したいというみんなの志がこめられていますね。しかし、これまで3年間、新型コロナウイルスのために、この国では7万人の人がコロナでなくなり、たくさんの人がコロナで苦しみました。みんなもそうですよね。この国、そして、小野町はコロナで大きく変わってしまいました。この病気のために、人と人の距離が大きく隔てられました。そして、ICTやAIが一気に進みました。そんな中で、みんなにはこの国やこの小野町をどんなにICTやAIが進んでも、人と人の心が通い合う世の中にしてほしいと思います。人と人の心の距離を大切にする志をもってください。

  志の3つ目の話です。東日本大震災のことです。あの地震で2万人の方々が、人生や夢の途中でこの世を去りました。みんなは、あの東日本大震災の年に、この世に命を授かった子どもたちです。まさに、その日に産まれた人もいますね。みなさんのご家族は、産まれたばかりのみんなを抱きかかえたり、おなかの中にいるみんなを必死に守ったりしました。みんなを守るために、故郷を離れ、避難をしたご家族もあります。ご家族は、自分のことより、赤ちゃんだったみんなのことを第一に考えてくれました。だからこそ、みんなは、どんなことがあっても、生き抜いてください。自分の命を大切にしてください。志をもって、自分の人生をあきらめないでください。みんなには、あの地震のことをもっと深く学び、そして、この12年間の間に人々が成し遂げてきた復興を知り、みなさん一人一人がこの国を、この小野町を、そして、自分自身をもっとよくしていこうとする志をもってほしいと思います。

 

 あのみんなが描いてくれた壁画の一番右端のような明るく、すてきな未来を創っていってほしいと思っています。そういう未来をみなさんなら創り上げてくれると信じ、校長先生のあいさつにかえさせていただきます。

  みなさんの進む道は、桜が毎年、花を咲かせるように、雨の後に虹ができるように、つらい夜があっても必ず朝が来るように、希望に満ち溢れています。

 

 令和五年三月二十三日 小野町立小野小学校長 小荒井新佐