ブログ

学校 東日本大震災を忘れない日!

 8年前の平成23年3月10日は中学校を卒業する娘の卒業式前日でした。皆穏やかな気持ちで過ごしていたのでしょう。翌日に大地震が発生することなど知らずに。3月11日午後2時46分、東日本大震災発生。あれから8年。震災関連死を含めると2万人以上の方が亡くなり、行方不明者も2534人もいるのです。亡くなった方の死因の9割は溺死、津波に巻き込まれて犠牲になりました。岩手県の南三陸町では高さ17mの津波が町を襲いました。3階建ての防災対策庁舎の屋上までも津波に飲み込まれてしまいます。どれほどのものか自然災害の怖さを忘れてはいけません。
 今日の「3.11を忘れない集会」は6校時、2・3年生を対象に多目的ホールで行いました 。亡くなった方のご冥福を祈るために全員で黙とうをした後、校長が映像を交えながら話をしました。 

 岩手県南三陸町職員の遠藤未希さん。防災無線を担当していた未希さん。津波が町を襲う中で、住民の命を救おうと防災無線で避難を呼びかけ続けました。呼びかけは62回。「大きな津波がきています。早く、早く高台に逃げてください。」3時15分、呼びかけをやめて屋上に続く外階段を駆け上がります。「来たぞおー絶対に手を離すな」津波は、庁舎の屋上をも一気に襲いかかりました。30人ほどいた職員の数はわずか10人、未希さんの姿は消えていました。福島民報新聞に掲載されていた「あなたを忘れない」から3人の話。また、児童74名と先生10名が津波の犠牲となった宮城県の大川小学校の悲劇や「釜石の奇跡」と言われた、津波からの避難訓練を8年間続けてきた岩手県釜石市内の小中学生の避難の様子を話しました。『津波てんでんこ』。てんでんことは各自のこと。海岸近くで大きな揺れを感じたとき、津波が来るから誰の指示を待つことなく、家族にもかまわず、各自てんでんばらばらに一刻も早く、より高台に逃げて、自分の命を守れ、という意味です。災害は忘れた頃にやってくると言われますが、子どもたちには、自分の命は自分で守れる大人になってほしいと思っています。
○NHK こころフォト~忘れない~:http://www.nhk.or.jp/kokorophoto/
○東日本大震災を忘れない日プレゼン:3月震災を忘れない(19.03.pdf

※ 1年生は、映画「ハルをさがして」に関する講話をいただき、映画を視聴しました。この映画は、小野町、いわき市で撮影が行われた、中学生を主人公とした映画です。東日本大震災後、故郷を出て行かざるを得ない人、残らざるを得ない人がおり、その狭間で揺れる中学生が描かれています。