炭酸水の泡の正体は?【6年理科】
2015年12月8日 16時44分 このシーズンは、4・5・6年生がちょくちょく理科室に行きます。実験をする単元が重なっているのです。
1校時は5年生が「物のとけ方」の学習をしていました。
2・3校時は6年生が「水溶液の性質とはたらき」の学習をしていました。
写真は6年生。担任と校長先生がTTで授業を行っていました。
教科書とは違う流れですが、水溶液には気体が溶けているものもある、ということで「炭酸水に溶けている気体は何か?」を課題にして実験をしていました。
酸素? 窒素? 二酸化炭素?
予想では「酸素」が圧倒的に多かったです。
まず、酸素の性質を思い出し、確かめる方法を考えました。その性質は、酸素には物を燃やす働きがあるということ。
そこで、まず純度100%の炭酸水の気体を水上置換法で集気瓶に集めました。
次に、火のついたろうそくを集気瓶に一斉に入れました。
激しく燃えたら、酸素です。
「アッ、消えた!」
ろうそくの火は一瞬で消えてしまいました。
「いいかぁ、結果は『消えた』じゃないぞぉ。『一瞬で消えた』『すぐに消えた』『入れた途端に消えた』など、見たことがわかるように!」と校長先生。
これで圧倒的多数だった酸素派は意気消沈?かと思いきや、火が一瞬で消えるという事実を目にして「じゃあ、窒素かな? 二酸化炭素かな?」と関心が高まっていました。
窒素も二酸化炭素も、物を燃やす働きはありません。そこで決め手となるのは石灰水です。今度は炭酸水の入った三角フラスコから、直接石灰水の入ったビーカーに気体を送ります。すると徐々に石灰水が白くにごり始めました。この辺になると、子どもたちも慣れてきてテキパキと実験を進められるようになっていました。
答えは二酸化炭素でした。
校長先生から配られた炭酸水のパッケージには「原材料名 水 二酸化炭素」の文字が。
みんな納得納得の実験でした。
三角フラスコに炭酸水を入れ振り振り。水上置換法で気体を集めます。
火のついたろうそくを…。
また振り振り。石灰水の入ったビーカーに気体を送ります。
うわっ、白くにごった。