学校ブログ

2022年12月の記事一覧

明日から冬休み

本日、2学期最後の登校日となりました。終業式では校長先生のお話や3年生のお友だちの素敵な作文に真剣に耳を傾けていました。ぜひ、ご家庭でも、お子さんと一緒に見てただきたいと思いますので、本日の終業式での校長先生のお話を掲載いたします。

 

クリスマスがやってくるね

 君は、今年、どんなことをした? 

今年ももう終わりだね

新しい年が始まるんだ

クリスマスがやってくるね

来年は、君にとっていい年になるといいな

近くにいる人も 大切な人も

お年寄りの人も 子どもたちも(John Lennon  Happy Christmas をBGMに)

 

今日で2学期もおわりで、明日はクリスマスイブですね。

今日、学校に来ているみんなにも、今、新型コロナで苦しんで、休んでいるお友だちにも、クリスマスはやってきます。

今日は、2学期の終業式の日なのに、40人以上のお友だちがお休みです。12月のはじめは、1日で80人ものお友だちが学校を休んだ日もありました。12月15日は、先生方の8人が学校を休みました。担任の先生がずっとお休みをしていた学級もあったと思います。こんなにたいへんな2学期って、校長先生は30年以上も学校の先生をしていますが、はじめてでした。それぞれの学級では、計画していたことができなかったり、テストができなかったり、教室の友だちが少なくて寂しかったりしたことがあったと思います。

 

でも、たいへんな2学期だったけど、それも今日で終わりです。みんなのがんばりとやさしさ、あたたかさ、そして、思いやりのおかげでたいへんな2学期を乗り越えることができました。

 

そして、明日はクリスマスイブです。今日は、これから3年生のお友だちの作文を読みたいと思います。

クリスマスにぴったりの心があたたかくなる作文です。

ぼくの家の「かんぱい」   小野小学校3年 宗像 朝日

 

「かんぱい。」

今日は、宗像家のかんぱいの日です。ぼくの家では、何かよいことがあると、家族みんなでかんぱいをするのです。今日は、ぼくが、はずかしくてずっとあいさつできなかった友だちに、自分からあいさつができてうれしかったので、かんぱいすることになりました。

「はずかしくて、ずっとあいさつできなかったけど、今日、はじめて自分からあいさつできました。かんぱい。」

と家族にほうこくして、かんぱいをしました。

ぼくは、いつもお父さんにおこられてばかりですが、

「よかったな。」

とほめられて、すごくうれしくなり、思わずにこっとわらってしまいました。友だちにあいさつができてうれしかっただけでなく、お父さんにほめられて、うれしい気持ちが何倍にもなり、よい気分になりました。

ぼくのかんぱいの後には、家族のかんぱいがつづきます。

目じりの下がった顔をしたおじいちゃんが、しずかな声で、

「おつかれさま、かんぱい。」

と言うと、その後に、目を細めて、やさしい笑顔のおばあちゃんが、

「がんばったね、かんぱい。」

と言いました。お父さんは、はなのあなをふくらませながら、大きな声で

「今日も、けがなくぶじに終わりました。かんぱい。」

と言いました。お母さんは、おもしろいことをして、みんなをわらわせてから、

「明日もがんばるぞ。かんぱい。」

と元気にかんぱいを言いました。さい後に、弟が、てれくさいのか、チンパンジーのような声を出してあばれた後に、ふざけた顔で

「今日は、ほ育園で、走って一番になってうれしかったです。かんぱい。」

と言いました。みんなが言い終わると、家族全員で口をそろえて、

「かんぱい。」

とグラスを鳴らします。とても幸せな気持ちになります。

 

 宗像家のかんぱいは、ぼくが生まれる前からやっていたそうです。一週間おつかれさまのとき、初めて食べる料理が出たとき、しっぱいして次にがんばるとき、注しゃで泣かなかったときなど、かんぱいする理由はいろいろあります。ぼくが、お母さんのおなかにいることがわかったときも、もちろんかんぱいしたそうです。どんなに小さなことでも、うれしいことやよいことがあったときは、家族そろってかんぱいをしています。ぼくは、そんなかんぱいが大すきです。

 かんぱいがあるたびに、家族のことがよく分かります。家族の気持ちを知ることができます。家族は同じ気持ちになるから、やさしい笑顔になるのだと思います。かんぱいがあるたびに、ぼくの家は、笑顔がいっぱいになります。家族みんなが、やさしい気持ちですごすことができます。いつまでも、宗像家のかんぱいがつづくといいなと思います。

 

 最後に、校長先生から、クリスマスの歌をプレゼントします。

 安室奈美恵さんという人が歌う「クリスマス ウイッシュ」(クリスマスの願い事)という歌です。英語の歌ですが、その中に、ラッキー・ラッキーという言葉がたくさん出てきます。ぜひ、歌を聴きながら、ラッキーという言葉が何回出てくるか、指を使いながら数えてみてください。10回以上数えることができた人には、きっとラッキーなことが起こるはずです。

 

1年生にとっては小学校での初めての冬休み、6年生にとっては小学校での最後の冬休みになります。「今年はどんな1年だったかな?」家族と話しながら1年の振り返りをしてほしいと思います。そして、それぞれ思い思いに冬休みを楽しんで、新しい年を迎えてほしいと思います。