こんなことがありました!

授業づくり研修会


筑波大学附属小学校の先生を招き,教員のための研修会を行いました。

 まず,7月5日(水)に算数科の講師として 夏坂哲志(なつさかさとし)先生 にお越しいただきました。師範授業は5年2組で「正方形の面積」に関わるものでした。
 さて,授業が始まりましたが,面積を求めることをねらいとしているのに,いつまでたっても「面積」の言葉は先生の口から出てきません。授業参観などで見慣れている授業では,「めあて」として,その時間にねらうことが授業のはじめに示されていたことと思います。夏坂先生の授業では,その「めあて」が示されません。しかし,授業を進めている内に,自然に子どもたちが正方形の面積について考えるという流れになっており,ねらうところに見事に子どもたちを導いていたのです。また,そこに導くために,とことん子どもたちに寄り添っている姿が随所に見られました。とても素敵な授業でした。
 師範授業後は場所を図書室にかえ,「算数授業づくりの基礎・基本」についてご講演をいただきました。大変勉強になった一日でした。

 19日(水)にお招きした講師は,国語科の 青木伸生(あおきのぶお)先生 です。
 授業が始まる前に子どもたちと10分程度顔合わせの時間がありました。はじめは神妙な表情を見せていた子どもたちが,あっという間に青木先生の力で笑顔一杯になっていました。師範授業は「きつねのおきゃくさま」で,場面を追って読み深めるのではなく,いきなりクライマックスを押さえ,そこから関連させて物語の全体をとらえるというものでした。「フレームリーディング」という青木先生が開発した手法です。新しい学習指導要領で求められる読み方に適合する手法とのことで,今後の授業づくりに大変参考になるものでした。
 青木先生も,夏坂先生同様,子どもたちの中に溶け込んでいってつぶやきを聴き取り,個を大事にした授業をつくりあげていました。
 
 夏坂先生,青木先生ともに,それぞれに“自分流”があるのですが,共通していたのは「子ども目線」だったように思います。子どもたちの考えや言葉を丁寧に紡いでいく。そんな素敵な授業ができるよう,本校職員も頑張ってまいります。