こんなことがありました!

歯科指導(5・6年生)

10月30日、5・6年生の「歯科衛生士の伊藤享子先生による歯科教室」を行いました。

まずは5年生。5年生は「かむこと」の大切さとカラーテスターを使ってのはみがき学習を行いました。

「かむこと」についての学習で「黒いクッキー」をいつものように食べてかむ回数を調べてみると、ほとんどの児童は10回くらいしかかんでいませんでした。

今度は「よくかんで食べてね」と先生が指示をしたら、30回以上かんでいる子どもたちがほとんどでした。なかには、70回以上かんでいる児童も。かむことに意識を向けさせると、すごい変化です。

時々、「よくかんで食べるよ‼」という声かけも必要ですね。

伊藤先生から「ひみこのはがいいぜ」についての説明をしていただきました。

ひ・・・肥満防止(よくかんで食べると太りすぎを防げる。)

み・・・味覚がはっきりわかる。

こ・・・言葉が正しく発音できる。

の・・・かむことで血のめぐりがよくなり、脳の働きがよくなる。

は・・・だえきがたくさん出て病気を予防する。

が・・・がん予防

いい・・胃の調子がよくなる。

ぜ・・・全力投球(いざというときにぐっとかみしめる力をはっきすることができる。)

   

第一大臼歯は、6歳臼歯ともいい、一番奥に生えている大人の歯です。

それが、生えていることを自分の目で確認してから、赤染めをして歯をみがくという学習もしました。

第一大臼歯は、・子どもの歯の奥に生えている大きい歯

       ・みぞが深く、むし歯になりやすい歯

       ・いちばん力持ちでかむ力がつよい歯 という特徴があります。

  

 伊藤先生から「第一大臼歯は、とても大事な歯だよ。」「かむときに一番使うよ」「よくかまないと、お年寄りになってボケるよ。」「よく転ぶようになるよ」と、子どもたちが成長してからのことまで心配していただきました。また「みぞのところをしっかりみがくよ。」「はぶらしの先をつかうよ。」とていねいに教えていただきながら時間をかけてみがきました。 

 

次は6年生。6年生は「歯周病」についてとカラーテスターを使っての「はみがき学習」を行いました。歯肉炎や歯周炎をまとめて歯周病といいます。歯周病を予防するには「自分で観察して早期発見をすること」「ていねいな歯みがきをして歯と歯肉の境目の歯こうを取ること」が大切、と伊藤先生が教えてくれました。

伊藤先生から、歯ブラシの点検を受けたのですが、6年生が使っている歯ブラシは残念ながら全員が不合格でした。なぜかというと、歯ブラシが大きく小刻みにみがけない・毛先が広がっている・毛先が細すぎてみがきにくい・歯ブラシの柄が曲がっているため持ちづらいなどの理由です。そこで、子どもの口や歯に合った歯ブラシを学校から6年生全員にプレゼントしました。

  

その後、歯の汚れと歯ブラシのどの部位を使って汚れを落とすかをていねいに教えていただきながら、時間をかけてしっかりとみがきました。

  

歯垢はベタベタしたのり状態です。2~3回みがいても落ちません。時間がたてばたつほど汚れは落ちません。「その日の汚れはその日のうちに落とす」ことを約束しました。続けていくことが、むし歯の予防につながります。