こんなことがありました!

グループ 防災コミュニケーションワークショップ開催

 大地震、それに伴う津波、さらにそれに伴う原子力災害。
 台風や集中豪雨、それに伴う川の氾濫。
 地震や雨による土砂崩れ。
 天災は忘れた頃にやって来る、とは寺田寅彦氏の言葉と言われていますが、確かにいつ来るか分からないものです。
 そして恐ろしい犯罪も、いつどこで起きるか分かりません。
 災害や犯罪は起きなければいいのですが、現実には起こっていますし、これからも起こると考えておいた方がよいでしょう。外出中、旅行中に巻き込まれることだってあります。
 そんな時、子どもは無力かと思うかも知れませんが、そうではありません。
 子どもにもできることはあり、これから大人になる上で必要な資質や能力は身に付けておいた方がよいのです。
 そこで、今日はNPO法人PAVLICの演出家、俳優3名にお越しいただき、「防災コミュニケーションワークショップ」を行いました。
 災害時に必要なコミュニケーションや状況認識、問題解決スキルを体験的な活動を通して学びました。
 体験的な、と言っても“ゲーム”のような活動がほとんどです。
 しかし、「イス取りゲーム」では、空いているところを教えたり、一つ詰めて座るようにお願いしたりといったコミュニケーションが実際に行われるのです。「仲間探しゲーム」では、同じ血液型の友だちを呼んだり、目の前の友だちの血液型を聞いたりと、積極的な行動を取ります。「大人を入れて6人グループを作れ」という指示の時には、条件に当てはまらないグループが、見学している先生に「仲間に入ってください」と誘う姿が見られました。
 こういった経験が、いざというときに助けを求めたり、避難所でのコミュニティづくりに役立ったりするものと思われます。「自助」「共助」といいますが、基本はやはり声を出すこと。そして困っている人がいたら、その困り感を共有することでしょう。
 今日は、1・2校時に1~4年生、3・4校時に5・6年生が参加しました。
 どの子も、とても楽しそうに取り組んでいましたが、「楽しかった」「面白かった」といった感情にとどまることなく、学んだことを生かしていってくれればと思います。