小野小学校ブログ

にっこり 終業式で校長がお話したこと

 終業式と言っても全校生が体育館に集まることはできないので、放送での校長の話となりました。

 放送では、次のようなお話をしました。

 

「今日の校長先生のお話は、先生が今、大好きなMr Children の「Bland new planet」という歌をバックにお話をしたいと思います。

  みんなの中に漢字や計算ができないと落ち込んだ人はいますか。

 でも、そんなことは気にしないでください。だって、本気になって、気持ちを入れ替えて勉強をすれば絶対にできるようになるよ。

 

 みんなの中に一人ぼっちだって悩んでいる人はいませんか。

 世の中には、一人ぼっちの人なんて本当は誰もいないんだよ。だって、家族は絶対に君を愛しているし、クラスの中で自分は一人ぼっちだって思っていても、君を大切に思っている人は必ずいるんだよ。

 

 運動が苦手で体育や運動会があまり好きではない君。

 運動が苦手でも、君にはその他に、絶対に得意なことがあるはずだよね。それをもっと得意にすればいいと思うよ。

 

 先生に大声で叱られたそこの君。

 叱られた分だけ、君は反省し、叱られた分だけ、君はいい人間になったんじゃないかな。叱られることはすばらしい人間になるためのジャンプ台なんです。

 

 どんなテストでもいいから、100点をとったことがある人はいますか。

 その人たちは、ちゃんと覚えて立派だっていうことだけじゃないんだよ。先生は、テスト用紙に「100点」と書く時、必ず、にこってえがおになって、幸せな気持ちになるんだよ。だから、100点を20回取った人は、20回、先生を幸せにしてくれたんだよ。

 

 

 

 ちょっと、まるっと1年前を考えてみて。

 

 1年生は、幼稚園や保育園さんだっし、2年生以上のみんなの中には、小さな学校にいた人も小野新町小学校にいた人もいると思います。

 この1年間にみんなは、一人一人、1年前より体も大きくなったし、心もやさしくなったし、4月からずっとこの小野小学校でばんばることができました。

 

 

 もしかして、今、自分がだめな人だって思っていても、勉強が苦手でも、一人ぼっちだと思っていても、1年後には必ず、今以上のすばらしい人になっているはずです。

 誰でもりっぱになれる力をもっています。その力を可能性といいます。子どもたちは、可能性のかたまりなんです。

 

 今、寒い冬で、桜の花のつぼみは、凍っているようです。でも、こんな寒い冬でも、桜の木は、お花のつぼみをすこしずつ大きくしています。モンシロチョウは、さなぎでじっと春を待ちますが、その冬の間でもさなぎの体の中では、少しずつ少しずつ、チョウになるための準備をしています。

そんな桜の花やチョウと同じように、君たちも、毎日、毎日、少しずつ成長しています。だからこそ、今、ここでみんなに伝えたいことがあります。

毎日、がんばってくれてありがとう。

毎日、学校に通ってくれてありがとう。

そして、この小野小学校で学んでくれてありがとう。

 

 最後に、体調が悪くて、保健室に行かなくちゃならなかった君。

そういう人はたくさんいると思うんだけど、君には、やさしく笑いかけてくれる保健の先生も、心配してくれる担任の先生も、そして、迎えに来てくれる友だち、つきそってくれる友だちもがいるんだから、それだけでも君はとっても幸せだと思うよ。

 

  みなさんの可能性を信じて、校長先生のお話を終わります。

 

 みなさん、よいお年をお迎えください。」

 

 BGMに選んだ曲があまりにもよい曲だったので、話をしながら、自分で感動してしまい、うるうるしながらお話をすることになってしまいました。校長としては、ちょっとはずかしい終業式になってしまいました。

 91日間の長い長い2学期、無事終えることがほっとしました。

 ご家庭のご協力、ご支援に感謝いたします。